地球環境保護、環境汚染防止を重要な基本理念とした環境マネジメント体制のもと、全社員で環境保全に取り組んでいます。
当社では、地域社会のよき企業市民として企業の社会的責任を果たすため、1996年に環境綱領を制定し、1997年に環境管理・推進の組織を立ち上げました。 主に環境への負荷が大きい工場での活動を推進しており、2003年より全社環境管理委員会を組織し、全社規模での取り組みとしています。
環境綱領の基本理念をもとに、工場やオフィスにおいて、環境経営および環境保全の取り組み強化を目的として、環境マネジメント体制の整備とシステムの構築・運用を行っています。ISO14001※ を国内3工場では1998年から順次、海外では2002年に台湾工場において取得し、継続的な改善を実施しています。
環境マネジメント体制
※ISO14001:企業活動、製品およびサービスの環境負荷の低減といった環境パフォーマンスの改善を継続的に実施するシステム(環境マネジメントシステム)を構築するために要求される規格です。
■環境教育の推進
全社員を対象に、環境に関する基礎知識や環境保全への意識向上のための環境教育を行っています。さらに環境推進のリーダーへは、環境に係る法規制や専門技術、技能教育、内部環境監査員認定教育を実施しています。
■内部環境監査と改善活動
各工場の環境管理責任者を中心に、内部環境監査員が ISO14001や環境マネジメントシステムに関する適合性をチェックするとともに、各部署からの提案を吸い上げ改善の機会としています。また、QC(Quality Control=品質管理)サークル活動を通して環境改善提案や壁新聞コンクールなどを行い、社員一人ひとりが参加するボトムアップ活動が実施されています。
化学物質管理システム
■化学物質の適正管理
RoHS 指令※ 1 やREACH 規制※ 2など化学物質に関する規制を確実に遵守するために、個々の製品や原材料に使用されている化学物質の安全性についてデータベース化し、化学物質管理システムの構築を進めています。
「GHS※3対応SDSシステム」により、「化学物質ネガティブリスト」および「化学物質一覧表」と照らし合わせ、サプライヤーから提出された原材料の化学物質含有量の調査・把握などを迅速に行っています。
※ 1:RoHS指令
電子・電気機器における特定有害物質( 鉛、水銀など6物質)の使用制限についての欧州連合(EU)による指令です。
※ 2:REACH 規制
欧州における化学物質の総合的な登録・ 評価・認可・制限の制度です。
※ 3:GHS
2003年7月に「化学品の分類および表示に関する世界調和システム」(The Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals :GHS)が国連勧告として出されました。GHSは化学品の危険有害性を一定の基準に従って分類し、絵表示などを用いて分かりやすく表示し、その結果をラベルやSDS (Safety Data Sheet:化学物質等安全データシート)に反映させ、災害防止および人の健康や環境の保護に役立てようとするものです。
化学物質管理システム
■設備などの適正管理
当社では、環境(水質、大気、土壌、騒音振動、オゾン層破壊、資源エネルギー保護など)に影響を与える設備を、法規制あるいはそれ以上の厳しい基準での維持管理をしています。設備ごとに管理項目・基準・周期そして管理方法を定めています。
茨城県リサイクル 優良事業所認定証
ISO14001認証取得をはじめ、地球に優しい企業認定制度やエコ事業所登録、リサイクル優良事業所の継続認定(以上、茨城県)、エコ通勤優良事業所認定制度(公共交通利用推進等マネジメント協議会)など、公共団体や第三者機関の認証制度を積極的に活用し、当社の環境マネジメントシステムの資質を客観的に評価し、システムの有効性向上に努めています。
茨城工場では、埋め立て処理をしていた物質を使用している製品の素材変更などを実施し、2011年度からリサイクル率100%とゼロエミッションを毎年達成し、茨城県リサイクル優良事業所の認定を継続して受けています。
茨城県リサイクル 優良事業所認定証
エコ通勤優良事業所認証
エコ事業所登録証